みなさんこんにちは柏井歯科矯正歯科の柏井です。
お久しぶりの投稿です。
少し何かと忙しくしておりましたが、いたって元気に日々診療させていただいております。
当院にお越しいただく患者さんの傾向として一つ感じることがありましたので、今回のブログのテーマとして書いてみます。
「歯科治療を受けてたが、コロナに感染してしまい、しばらく歯科治療が中断していた」
「悪い歯が多く、数本抜歯治療をしてもらったが、コロナの流行で歯医者に行けなかった」
などなど、、、
ですが、どうしても1~2年ぶりの歯科治療中断をはさむと、自覚症状なく状況は悪化していることが多々あります。
”久しぶりの歯科治療の再開をお願いします!”と決心して来て頂いたのに、治療継続・治癒が難しくなっているケースが多いことを実感してしまっています。
治療の継続・治癒が難しくなるとはどういうことかと言いますと、「抜歯するしか方法が無い、、」という苦渋の診断をするしかないということです。
もちろん、安易に悪い歯は抜きましょうという話ではありませんが、抜歯以外に治療法が無いというケースは間違いなくあります。
抜歯という治療法は決してポジティブなものでは無いかもしれませんし、前向きな気持ちになれないかもしれません。
それでも前を向いてその後の治療法を検討していきましょう。
抜歯した後、そのまま放置することはおすすめできません。
では、『なぜ悪い歯を抜歯したあとそのままにしておくのは良くないか』今回の話の本題になります。
①抜歯した歯の前や後ろの歯が、抜いたスペースを閉じようとして動いてくる
②抜歯した歯の嚙み合う歯(上の歯を抜いたら下の歯、下の歯を抜いたら上の歯)が抜いたスペースに動いて出てくる
この2つが大きな問題として出てきます。
「他の歯が動いてスペースを閉じてしまうのか、まぁでもそれでうまいことスキマが埋まるなら良いんじゃない?」と考える方もおられるかもしれませんが、そう奇跡的にうまいことスキマが埋まるということはまずありません。
必ずガタガタになり、歯並び・咬み合わせに悪影響が出てしまいます。
では抜歯したあとの治療法として何があるか、何が良いかというところですが、方法としては大きく5つあるかと思います。
①入れ歯
②ブリッジ
③インプラント
④移植
⑤矯正治療
①の入れ歯とは、取り外し式のもので、②のブリッジとは、取り外しできず、歯科医院で接着するものです。よく「入れ歯とブリッジはどう違うの?」とご質問をいただくことも多いので、この2つについてはまた改めて詳しく書きたいと思います。
③のインプラントについては当院では基本的には行っておりません。
④の歯の移植については、以前のブログでも取り上げましたが、条件さえ整えば本当に良い治療法だと思います。
こんな感じです。
また違う症例も書いていきたいと思います。
⑤の矯正治療についても、抜歯になってしまったスペースを有効活用できる治療法です、自身の矯正体験もブログ記事にしています。↓
最近、更新しておりませんでしたので、また書いていきます。
①、②、③は人工物で補う、④、⑤は自身の歯をうまく使って治療するということですね。
そういう意味でも、『移植や矯正治療をまず検討し、それがダメであれば入れ歯やブリッジなどの人工物で補うという方法で治療する』という考え方が良いのではないかと思います。
もちろん、それぞれの治療方法にメリット・デメリットがあり、治療期間や金額も違いますので、一概には言えませんが、なるべくなら人工物を入れずに自身の歯で治療が出来ればその方が良いなぁと個人的には考えています。
治療途中で長い期間中断してしまっている方や、抜かないといけないといわれた歯がある方も、けっこうおられるのではないかと思います。
また一度決心して、歯科医院を受診し、前向きにいろいろ検討していくことを是非お勧め致します。
ちなみに、親知らずや過剰歯などの、余剰な歯の抜歯の場合は特にその後の治療は必要ないことがほとんどです。
京都北山・北大路の歯医者・矯正歯科
柏井歯科矯正歯科
院長 柏井 桂