こんにちは、京都北区の歯医者・歯科医院。
柏井歯科矯正歯科の院長 柏井です。
いきなり恐ろしいタイトルでイヤですよね、すみません。
でも悲しいことに実際にこれもよくある話です。
歯医者さんで”根っこに膿が溜まってる”といわれた方もおられるのではないでしょうか。
それの多くはまさにこのケースだと思います。
こうなってしまうと、歯の神経が細菌に食い荒らされた後であまり自覚症状が無いこともあります。
「大きい虫歯があってめっちゃ痛かったけど、治った!よかった!」なんて話、聞いたことありませんか?それは全く治ってなくて、おそらくほぼ今回のテーマの状態です。
症状が出た場合だと、歯茎がプクッと腫れたり、腫れたところの歯茎から膿が出たり。
ひどければズキズキ痛んで顔がパンパンに、、進行状況により様々です。
もっと進行した場合は歯肉・骨を通り越して、頬っぺたの皮膚から膿がでることもあります。
歯由来の病気といえども、実際にけっこうこわい病気です。
では、こうなってしまった場合の治療はどうなるのでしょうか?
おおまかにやることは歯の根の神経の治療の時とほぼ似ているのですが、歯の中の感染してしまった部分をとりのぞき、更に根の先の膿んだ部分を消毒してキレイにするです。
が、この”根の先の膿んだ部分を”というところが神経の治療との違いです。
根の神経の治療は図で書いてみると、
で、今回のテーマの根の膿の治療は、
こんな感じです。
どうでしょうか。正直わかりにくいと思います、僕も学生時代はあまりよく理解できませんでした。笑
しかも実際の症例には、こんなにはっきり区別できないケースも多く、複雑な病態も多いです。
残念な事に、発見された時は治癒の見込みは無く、抜歯となってしまうケースももちろんあります。
この状態は虫歯の末期状態なので、闇雲に治療を行う(歯科医師が)受ける(患者さんが)のでは無く、検査・診断を受けたうえで、治る見込みや予後をお互い理解してから根の治療を行うかどうか検討すべきだと考えています。
(例えが適切ではないかもしれませんが、、末期ガンの治療選択にも似ているかもしれません)
当然、治療を選択していただいた患者さんには全力で治療致します。
大学病院の医員として勤務していた時代は、1本の歯の根の治療にだけ、月何度か数年通っていただいた方も多くおられました。
さすがに一歯科医院でそこまでの治療は現実的では無いかもしれませんが、治療の選択肢の一つとして有る話です。
”歯の根に膿が溜まっていますね!”
”ここは根っこの治療をしてキレイな被せものをしましょう!”
治療に誘う言葉は簡単でも実際の治療はそうでなく、泥沼にはまることも多くあります。
なんとなく思い当たる方、一度かかりつけの歯科医院で相談されることをおすすめします。
今回のテーマもまた重い話で申し訳ありません。次回からは、少し治療から離れて、医院の新規オープンに向けて明るい話題もお話できたらなと思います。笑
今後も、柏井歯科矯正歯科を、宜しくお願い致します。
京都北山・北大路の歯医者・矯正歯科
柏井歯科矯正歯科
院長 柏井 桂